図解サイバー攻撃 [Cyber Attack dot Net]

図解サイバー攻撃。サイバー攻撃・サイバーテロや情報漏洩などのサイバーセキュリティインシデントについて詳しくイラストで解説。

図解サイバーセキュリティ用語

PDoS(Permanent Denial of Service)とは?

投稿日:

PDoSとはPermanent Denial of Serviceの略で、サービスを不能にする事以上にハードウェアを破壊する事によって永久にサービスを不能にする事を目的としている攻撃の手法の事を言います。PDoSの事をPhlashing(フラッシング)と言う場合もあります。最近MiraiというIoTデバイスに特化したマルウェアが流行していますが、そのMiraiに対抗したBrickerBotという新しいマルウェアが発見されています。

Miraiの場合は感染したIoTデバイスを長く悪用し続けるのが特徴で、IoTデバイスそのものに被害を与えるのではなく、IoTデバイスを利用して他のターゲットに攻撃をかける事を目的としています。一方でBrickerBotの目的は乗っ取ったIoTデバイスのストレージを破壊する事を目的としているのが、Miraiと全く違う特徴です。ちなみに、BrickerBotの作成者はBrickerBotはMiraiを破滅させる事を目的としていますが、本意は不明です。

PDoS攻撃の仕組み

Miraiの場合

Miraiの目的はターゲットに対してDDoS攻撃を行う事です。ですので、IoTデバイスに感染してターゲットにDDoS攻撃を実行するタイミングを待ち、攻撃者からの命令を基に一斉に攻撃を開始します。

Miraiボットネットとは

MiraiボットネットとはBrickerBotの動作(PDoS)

BrickerBotのIoTデバイスへの感染方法はMiraiとほぼ同じで、TelnetでIoTデバイスにアクセスしてブルートフォース攻撃でログインを試みます。

PDoS攻撃とは?

しかし、感染後はそのIoTデバイスに対してストレージを破壊したりするなどの行為を行ってIoTデバイスを破壊します。

PDoS攻撃とは?

BrickerBotのようにPDoS攻撃を受けたIoTデバイスは、再起動しても動作せず、工場出荷状態に戻すためのスイッチ等を利用しても復旧できないようです。

PDoS攻撃への対策

BrickerBotのようなPDoS対策はMiraiの対策とほぼ同じで、以下のような対策が必要となります。

  • IoTデバイスの初期パスワードを変更して、複雑なパスワードを設定する。
  • IoTデバイスのTelnet機能を無効にする。

個人のユーザの場合は上記2点しか対応できないと思われますが、企業の場合は上記2点に加えてIPSによる不正な通信の検知やUEBAによるアノマリー検知を行う対策が必要となります。

広告

広告

-図解サイバーセキュリティ用語

関連記事

フィッシングメールとは 図解サイバーセキュリティ用語

最近良く聞く言葉の1つにフィッシングという言葉があります。会社でもセキュリティ部からアナウンスがあって「最近フィッシングメールが流行していますので、怪しいメールは絶対に開かないようにしてください。」と …

ステガノグラフィー(steganography)とは?

ステガノグラフィー(steganography)とは、主に画像などのデータに他のデータやメッセージを埋め込む事でデータ・メッセージを隠蔽するための技術の事を言います。 一般的に暗号データは暗号化されて …

異常検知 シグネチャ検知とアノマリー検知 図解サイバーセキュリティ用語

マカフィーやシマンテックなどのウィルス対策ソフトやSourceFireなどのIDS/IPS製品では異常検知を行う事によって、不正なトラフィックや悪意のあるコマンドを検知しています。異常検知には主にシグ …

ヒューリスティック検知 図解サイバーセキュリティ用語

ヒューリスティック検知は、プログラムの実行ファイルの挙動を分析して通常ありえない動作、例えばOSの動作に関連するレジストリ・ライブラリなどへの書き込みや特権IDのパスワード変更など、を検知して異常とみ …

SYN Flood:TCP接続の3ウェイハンドシェークのSYNパケットを偽装

SYN FloodはDoS攻撃の1つです。この攻撃はTCP接続の3ウェイハンドシェークの最初のSYNパケットを偽装することで始まります。どのように偽装するかというと、SYNパケットの送信元IPを攻撃者 …