図解サイバー攻撃 [Cyber Attack dot Net]

図解サイバー攻撃。サイバー攻撃・サイバーテロや情報漏洩などのサイバーセキュリティインシデントについて詳しくイラストで解説。

図解サイバーセキュリティ用語

データダイオードとは?

投稿日:

データダイオードとは

データダイオード(Data Diode)とはネットワーク上でデータを一方向(片方向)のみの通信を実現させるためのアプライアンスの事を言います。一般的にFirewallはOSI参照モデルにおけるネットワーク層(レイヤ3)とトランスポート層(レイヤ4)でネットワークトラフィックを制御しますので、Firewallに脆弱性が存在する場合や、Firewallのルールに不備がある場合などは不正な通信や悪意のある通信を防ぐ事ができません。一方でデータダイオードの場合は物理層(レイヤ1)で制御しますので、より確実にネットワークの通信の方向を制御する事ができます。

データダイオードの用途

データダイオードは、オフィスなどのITネットワークと工場などの制御システムのOTネットワーク間の一方向通信を実現するために良く利用されます。工場やプラントなどのOTネットワーク上には工場の機械を制御するためのPLC(Programmable Logic Controller)などが存在していますので、攻撃者がそれらに攻撃を行った場合は工場やプラント内の機械が誤作動を起こして、人的な被害を被る場合があります。StuxnetはOTネットワーク内のPLCを狙った攻撃(マルウェア)の一例です。Stuxnetの場合はイランの核燃料施設の遠心分離機を制御するPLCに対して不正な攻撃コマンドを実行して遠心分離機に誤作動を起こさせるマルウェアでした。ですので、OTネットワークは非常に重要なシステムが多数存在しますので、よりセキュアな環境にする必要があります。その1つとしてデータダイオードによる通信の制御を行っているケースが多数あります。米国では原子力発電プラントなどの重要インフラでは一方向通信を求めているガイドランや規制があります。

データダイオードとは?

一般的にサイバー攻撃はインターネット経由で行われますので、インターネットからITネットワークに攻撃が行われて、攻撃者がITネットワークに侵入できた場合にOTネットワークに攻撃を行います。ですので、データダイオードでITネットワークからOTネットワーク方向への通信を不可能にして、OTネットワークからITネットワーク方向のみの通信を実現させることで、OTネットワーク内部を守る事ができます。

OTネットワークからITネットワークに対しては、多くの場合にOTネットワーク内のシステムのログやアラートをITネットワーク側に配置しているSIEM等に送信するために必要とされます。

広告

広告

-図解サイバーセキュリティ用語

関連記事

サイバーキルチェーンとは 図解サイバーセキュリティ用語

サイバーキルチェーンとはロッキードマーティン社が考案したもので、攻撃者目線で攻撃のステージを定義してそれに対して何を行う必要があるかを分析するためのフレームワークです。ロッキードマーティン社は軍事産業 …

ワンクリック詐欺は無視する事が一番良い

ワンクリック詐欺とは、WebサイトにアクセスするとそのWebページに「申し込み完了」のような言葉と数万円ほどの「利用料金」を表示して、あたかもユーザがサービスの契約を終えてサービスを利用しているかのよ …

タイポスクワッティングとは?

タイポスクワッティングとは、ユーザがWebブラウザにURLを入力する際の打ち間違いを利用して、ユーザを悪意のあるWebサイトに誘導する手法の事を言います。タイポスクワッティングは英語でtyposqua …

スパムメールの由来・語源とは?

スパムメールとは、宣伝目的のメールを無差別かつ大量に送信されるメールの事を言います。スパムメールは皆さんの個人のメールにも会社のメールにも送信されており、世界で送信されているメールの70%ほどがスパム …

レッドチーム(Red Team)とブルーチーム(Blue Team) 図解サイバーセキュリティ用語

最近、レッドチーム演習というサービスが流行っています。いくつかのセキュリティ専門ベンダーやコンサルタント会社が企業にたいしてレッドチーム演習を提供していることが、IT系のWebメディアで伝えられていま …